インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

博士と助手ビギンズ

博士「突然何が始まったのかと思っている読者もいるとは思うが、それは一切無視して、どんどん進行させてもらう。わしは博士である。何の博士かまでは未設定である」
助手「助手です。急に管理人に召喚されちゃいまして」
博士「ちなみに今回のレビューは、かつて『ロッキング・オン』誌で常連投稿者だった田辺弘美氏がディスクレビューでときどきやっておった“博士と助手”シリーズのパクリなのじゃ」
助手「そんな今時誰も知らないようなところからパクってきても、しょうがないんじゃないですか」
博士「それはわしの知ったことではない。たぶん管理人は、いい加減煮詰まっておって、ここらで実験的なことをしたかったのではあるまいか。まあ、とりあえず役目は果たさねばならん。今回は『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』である」
助手「それで、博士はどう思われましたか?」
博士「そもそも『インディ』シリーズの魅力とは、クラシックな冒険物語のフォーマットに、現代の観客を翻弄するのに十分すぎるほどの濃密なジェットコースター的アクションをこれでもかとぶちこむ事によって生まれるグルーヴ感だったワケじゃが、まずその面で完全にパワーダウンしていた感は否めんな」
助手「ハリソン・フォードも還暦過ぎてますからね。もうあんまり無茶もできないんですよ」
博士「ならば、こんな続編など作るべきではなかったのじゃ。はっきり言って『ハムナプトラ2』の方が全然面白かったぞ」
助手「なるほど〜、辛口ですねえ。あと、もうどんどんネタバレしますけど、宇宙人の件はどうですか」
博士「別に宇宙人を出すなとは言わんが、あの終盤の展開は全く観客置いてきぼりではないか。なんで水晶ドクロを元に戻したら、他の宇宙人のミイラと合体して復活するなどという意味不明の展開になるのか。また何故ケイト・ブランシェットがああいう事になるのかもよくわからんとしか言いようがない。あの宇宙人は『知恵を授ける』とか言っておったではないか」
助手「知恵を与えられ過ぎて、パンクしちゃったっていうことじゃないですか」
博士「そしてラストは円盤でビューンである。失笑するしかない。しかし、それより何より、あの序盤の核実験場のくだりには本当にむかついたのう。アメ公というのは、いまだに原爆というものをナメくさっておるのだということが、よーくわかった」
助手「インディさん、完全に被爆してましたからね。でも体を洗ってもらって無かったことにするのがすごいですよね」
博士「とにかく結論を言うと『駄作』である。観てはおらんが『ハムナプトラ3』の方がまだマシに違いない」
助手「決めつけましたねえ。まあ同感ですけど」
博士「ところで、これは余談じゃが、きっとこの映画のエロパロディ作品が出るぞ。タイトルは『陰茎ジョーンズ/クリスタルペ●スの王国』とか、そんな感じで。ヒヒヒ」
助手「急にエロじじいキャラになりましたね」
博士「そもそも下ネタ好きな管理人の脳内出身なんじゃから仕方ないのじゃ。で、ストーリーなんじゃが、どんな女性でも絶対にイカすことができる幻のクリスタル●ニスを巡って、陰茎ジョーンズがロシアの巨乳将校とムチやローソクを駆使して激しい戦いを……」
助手「いい加減にしろや(スリッパで博士の後頭部を殴打しつつ)」
博士・助手「失礼しました〜(側転しながら去る)」