007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2020)

製作国:イギリス/アメリ
監督:キャリー・ジョージ・フクナガ
脚本:ニール・パーヴィスロバート・ウェイド/キャリー・ジョージ・フクナガ/フィービー・ウォーラー=ブリッジ
音楽:ハンス・ジマー
出演:ダニエル・クレイグラミ・マレック/レア・セドゥ/ラシャーナ・リンチ/ベン・ウィショー/アナ・デ・アルマス 他
★☆☆☆☆


博士と助手 WILL RETURN

助手「なんかすごく久しぶりに召喚されましたけど、なんでなんすかね」
博士「そりゃ、このブログの管理人にとっては、このフォーマットが記事をでっちあげるのに最適だからじゃろうな。一応ひと月に最低1回は更新するというのをノルマにしとるようだが、今月も今日で終わりなのに、まだ何もしておらんから急遽我々を呼び出して記事をインスタントに仕上げようということじゃろう」
助手「別にこんなクソブログが更新されようとされまいと誰も気にしないと思うんですけどね」
博士「まあ呼び出されたからにはやることをやらねばならん。さて今回は『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』について、である」
助手「管理人はおしっこしたくて仕方がなかったとか下品なツイートしてましたね」
博士「とにかく長いばかりで退屈だったからなあ。なにしろ本作はかいつまんで言えば、ボンドとその元カノ(レア・セドゥ)と元カノにストーカーしてる男(ラミ・マレック)とボンドの義兄(クリストフ・ヴァルツ)がそれぞれの愛憎に駆られてウジウジと揉めた挙げ句、ボンドがシリーズから退場するという話なんである。なんで007でこんなジメジメしたドラマを見せられなければならんのか。しかし、こういう内容になるのは必然だったのかもしれんとも思う」
助手「と、おっしゃいますと?」
博士「そもそもダニエル・クレイグが起用された第一作『カジノ・ロワイヤル』で、彼が演じる007は、カジノの勝負で負けたせいでカッとなってル・シッフル(マッツ・ミケルセン)を後先考えずに殺そうとしたり、なりゆきで関係を持ったヴェスパー・リンド(エヴァ・グリーン)を愛してしまったので引退して結婚しようと考えたりするような、それまでの007像とはかけ離れた人間的な弱さを持った人物として設定されている。このことと第一作以降ストーリーに連続性を持たせて制作する方針が採用されたことにより、このダニエル・クレイグ版0075作品は、決してスーパースパイというだけではないジェームズ・ボンドという男の人生を描く、いわば“大河ドラマ”になってしまった。だから最終作もこのような内容になるべくしてなったのであろう。このことを許容できるなら、それなりに楽しめるだろうが、わしや管理人のように007に人間性など期待せず、求めるものは“セクシーなボンド・ガール!キテレツな秘密兵器!絶体絶命になっても忘れないユーモア!”というような観客にとっては“not for me”案件でしかない」
助手「“人間的な弱さ”っていうか、こんなこと言うと怒られるかもしれませんけど、かなり女々しい男ですよね。本作の序盤のヴェスパーのお墓参りのシーンとか『まだ引きずってんのかよ!』ってツッコミましたもん」
博士「そういう部分もありながらスパイとしては優秀というのが売りだったと思うんじゃが、その能力にも疑問符が付くようなところもあったしな。ウラも取れてないのにレア・セドゥが裏切ったから墓参り中に襲われた!って決めつけるのはスパイとしてはアカンだろ」
助手「劇中で007を襲名しているラシャーナ・リンチや、キューバのスパイ役のアナ・デ・アルマスの方がよほど有能に見えましたよね」
博士「管理人は“もう次の007はアナ・デ・アルマスで良いと思う”と呟いていたが全く同感である。彼女にはがんばってほしいものであるな、エロエロセブンという感じで」
助手「エロエロセブンってダサっ(千鳥ノブ風に)」


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