クワイエットルームにようこそ

「自分は、そもそもオモロい人間じゃなかった」という(彼女にとっては)衝撃的な事実を突きつけられた時、内田有紀は壊れてしまった。人間、うすうすわかっているのに見て見ないことにしていることをハッキリ言われると、きっと彼女のようにポッキリと心が折れてしまうものなのだと思う。
そんな瞬間が我が人生の中で訪れないことを、自分について勘違いしたままで人生を終えられることを僕は望んでいるが、そんなにうまくはいかないだろうこともわかっている。僕にもいつの日かクワイエットルームで目覚める日が来るかもしれない。
案外居心地すげえ良かったりしてね。
(白)