ベルフラワー(2011)

製作国:アメリ
監督:エヴァン・グローデル
脚本:エヴァン・グローデル
音楽:ジョナサン・キーヴィル
出演:エヴァン・グローデル/ジェシー・ワイズマン/タイラー・ドーソン/レベッカ・ブランデス 他
初公開年月:2012/06/16
★★☆☆☆


世紀末失恋伝説

飲み屋で知り合った女と付き合いました。
その女に浮気されました。
すげえ傷つきました!
……という2chのまとめサイトでよく見かけるような話(しかも監督自身の体験談)をネタに一本映画を作っちゃったんだから、この監督は、ある意味えらい。
しかし、肝心の映画の出来には到底満足できなかったです。
だって、この映画から『マッドマックス2』の要素を抜いたら、フラれた女のことでいつまでもグジグジイジイジし続ける男のへナチョコ青春映画に過ぎないんですよ。終映後は「期待してたものとは違ったなあ」とため息まじりに劇場を後にしました。
いや、仮にもヒューマンガスを崇拝してるっつーなら、せめて下の画像のように間男とビッチをクルマの前に縛り付けて暴走するくらいのことはしてもらわないと。


↑コレをやらないという段階で、もう信用できない


あと、これは作品の質とは関係ないけど、気持ち悪いなあと個人的に思ったんですが、主人公の彼女役の女優が不自然にブスだなと思ったら、マジに監督の元カノだとのこと。つまり監督を振った張本人が、その実話の映画化作品に出演しているというわけで、もう、この映画のキャッチコピーをもじって「もうダメだ。女は理解できない」と叫ぶしかない。
まあ、この映画、好きな人は好きなんだろうなあ、とは思う。監督・主演の彼に共感できるかどうかで評価は変わるでしょうね。僕はダメでした。
だいたいね、ヒューマンガスごときを崇拝してるってのが、そもそも間違ってるんです。『マッドマックス2』の全登場人物の中で一番クールなのはジャイロ・キャプテンだろうが!


↑クールの体現者、ジャイロ・キャプテン

※2023年6月18日加筆修正