2023年5月の鑑賞記録

『私、オルガ・ヘプナロヴァー』シアター・イメージフォーラム '23・5・1
『パッション』(追悼ジャン=リュック・ゴダール映画祭)ヒューマントラストシネマ渋谷 '23・5・2
カルメンという名の女』(追悼ジャン=リュック・ゴダール映画祭)ヒューマントラストシネマ渋谷 '23・5・3
『レッド・ロケット』ヒューマントラストシネマ渋谷 '23・5・10
『食人族4Kリマスター無修正完全版』シネマート新宿 '23・5・12
ゴダールの探偵』(追悼ジャン=リュック・ゴダール映画祭)ヒューマントラストシネマ渋谷 '23・5・17
ブギーナイツ(無修正版)』立川シネマシティ '23・5・21
『動くな、死ね、甦れ!』早稲田松竹 '23・5・26
殺し屋ネルソン』(初期ドン・シーゲルと修行時代)シネマヴェーラ渋谷 '23・5・28

ブギーナイツ』は、何しろ25年ぶりに観たので、完全に忘れてしまっていた部分もあったんですが、その中でも今回印象に残ったのは、時代の流れに逆らえず、ポルノ映画からビデオに乗り換えたバート・レイノルズが、ローラーガール(ヘザー・グラハム)と車に乗って街を流し、通行人の男を引っかけて車内でセックスさせるという、まるで日本の逆ナンパAVみたいな作品を撮影しようとするシークエンス。引っかかった男がたまたまローラーガールのハイスクール時代の同級生で、ポルノ女優をやっていることをバカにされた彼女が逆上して、その男を泣きながらボコボコにしてしまう……。まあ、何ともやるせない気持ちにさせられるんですが、これがきっかけで高校中退だった彼女が高卒の資格を取るために学校に通い始めるんですよね。主人公だけでなく、こういう登場人物一人ひとりの人生の光と影が描かれているのがこの作品の良さだと思います。