エクステ


僕は、深夜のゆるいバラエティ番組を欠かさず見てはゲヘヘと笑い、レンタルビデオ店では熟女AVばかり借りるような上等とは言い難い人間なんですが、そんな僕でもどうしても許せないものがあって、それは児童虐待というやつなんであります。
てめえの子供にタバコの火を押しつけたり、意識不明の重態にさせたり、餓死させたりするような人間のクズの方々には、かつて中国で行われていたという、足から少しずつ肉をそぎ落としていくという処刑法を新宿のアルタ前あたりで見せしめのために執行するのが妥当だと至極まじめに思っています。
からして、本作で(主人公・栗山千明の姉であり、我が娘を虐待している)つぐみが登場する度に、その両目をスプーンでえぐりとって、代わりに赤いマジックでハートマークを描いたピンポン玉を押し込み、「俺にホの字なのか? この雌豚があ! 100万年早いわあ! 人類に進化してから出直してこい」と叫びながら鉄パイプで後頭部を乱打したい衝動に駆られながら観ていたのですが、熱望していたとおりに映画の中盤でくたばりやがったので胸がスーッとしました。
このように、この映画は「観客が、死んでも仕方ないと思った奴は必ず死ぬ」さらに「子供は死なない」「女主人公は最後にからくも脱出に成功する」などのアメリカン・ホラーの定石に忠実に作られており、パワフルなエンターテイメントとしてきっちり成立しております。
いわゆる「Jホラー」ではないアメリカンスタイルのホラー映画が思わぬ所から出てきたなあという感じで嬉しい驚きでした。
あと大杉漣の怪人髪フェチ男、僕にとっては大杉史上最高。(白)