デッド・サイレンス

ある意味、衝撃的な「オチ」ついてます

ある日、ジェイミーとリサという若い夫婦のもとに、何者かから不気味な腹話術人形が送られてくる。その直後、夕食を買って帰宅したジェイミーは、寝室で舌を切られて死んでいるリサを発見する。ジェイミーは直前に届けられた腹話術人形が事件に関係していると考える。人形を見た同郷の妻が語った不気味な詩のことを思い出した彼は、その詩が語り継がれている彼の故郷へと向かうのだったが……。
『ソウ』の監督・脚本コンビ、ジェームズ・ワンリー・ワネルによる本作は、かつて惨殺された腹話術師の老婆と、ジェイミーの一族との因縁が明らかになるにつれ、横溝正史ばりのホラー風味サスペンスとなっていくのかと思いきや、堂々たる超自然ホラーとして展開していく。
あの『ソウ』のコンビが、クラシカルなイメージのゴーストストーリーに挑戦するとは新鮮だなあ、などと考えつつ、いよいよクライマックスにさしかかると、またも出ましたサプライズ。あんたら、どうしても最後に突飛なオチをつけなきゃ気がすまんのか。しかも、そのオチ、それまでのストーリーに全然関係ないじゃん! 驚かせたいだけか! あまりの無意味さに逆にちょっと面白かったじゃないか! ……というワケで『ソウ』シリーズが好きな人にはお勧め(ただしパンフで思いっきりネタバレしているので、ご注意を)。