2023年7月の鑑賞記録

『カード・カウンター』ヒューマントラストシネマ渋谷 '23・7・1
『オープニング・ナイト』(ジョン・カサヴェテス レトロスペクティブ リプリーズ)シアター・イメージフォーラム '23・7・17
『こわれゆく女』(ジョン・カサヴェテス レトロスペクティブ リプリーズ)シアター・イメージフォーラム '23・7・17
『フェイシズ』(ジョン・カサヴェテス レトロスペクティブ リプリーズ)シアター・イメージフォーラム '23・7・17
アメリカの影』(ジョン・カサヴェテス レトロスペクティブ リプリーズ)シアター・イメージフォーラム '23・7・19
『DASHCAM ダッシュカム』シネマート新宿 '23・7・25
『ザ・ショック〈2Kレストア版〉』(カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2023)新宿シネマカリテ '23・7・28
ヘル・オブ・ザ・リビングデッド 4Kリマスター版』(カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2023)新宿シネマカリテ '23・7・31

7月は、皆さんご存じの通り、いきなりクソ暑くなり、そのために6月に続いて体調が悪くなってしまって、あまり映画を観に行けず、暑さで頭が回らなくてブログも更新できず。
そんな中、とにかくひどいらしいという噂に惹かれて観に行ったのが『ヘル・オブ・ザ・リビングデッド』。観たら本当にひどかった。いや「ひどい」なんていうありふれた言葉では言い尽くせない。言うならば「虚無」。僕は本作を「虚無映画」と呼びたい。映画監督だとか映画評論家といったプロの方ならば、本作にも何かしら発見があるのかもしれないが、僕ごとき素人にとっては完全なる虚無。怖くもなく面白くもなく、とりたてて画面の中に注視すべきものも何もなく、ひたすらぼんやりと眺め続けるしかない100分間。
しかし、これだけ無意味な映画を観て、時間を完全に無駄にするというのは、もはや逆に贅沢な行為のような気もします。だって今、世間では「コスパ」とか「タイパ」とか、とにかく効率を追求することが美徳だと考える人々が台頭しているらしいじゃないですか。
そういう連中を『時計じかけのオレンジ』のルドヴィコ療法のように映画館の座席に拘束して無理やり本作を鑑賞させたいですね。こんな映画を観させられるくらいなら、同じ100分を使ってあれもできたしこれもできたと数え上げて、血の涙を流して逆上する様をヘラヘラ笑いながら観察してみたいものです。