★★★☆☆
「他人の夢の中でのミッション・インポッシブル」というアイデアと、映画のスケールが合っていない。このアイデアでは、この長尺には見合わない。せいぜい１時間30分で十分というところ。夢の中におけるアクションという点については、「マトリックス」という偉大な先行作のために、既視感バリバリな印象。全然上回るアイデアを提示できていない。
興味を惹かれたのは、主人公が死んだ妻を潜在意識の底に住まわせているという設定。こちらにフォーカスを当てて作れば面白かったのになあ、と。あと、重要なアイデア→金庫の中／夢の中への侵入者への防御策→武装したガードマンあるいは兵士って安直すぎ！ 物理法則が律儀に作用するのも変。
