観るな危険！
監督：パスカル・ロジェ
脚本：パスカル・ロジェ
音楽：アレックス・コルテス／ウィリー・コルテス
出演：モルジャーナ・アラウィ／ミレーヌ・ジャンパノイ／カトリーヌ・ベジャン 他
ストーリー：少女時代に何者かに拉致監禁され、虐待された経験を持つリュシー（ミレーヌ・ジャンパノイ）は、猟銃を手に、犯人が住む屋敷に侵入し、食卓を囲んでいた一家と共に全員を惨殺した。現場に駆けつけた友人のアンナ（モルジャーナ・アラウィ）は、あまりの惨状にリュシーの正気を疑うが……。
「多重人格探偵サイコ」に登場する「ガクソ」という組織は、知的好奇心のためなら倫理を無視することをモットーに掲げる、人でなしの科学者集団である。本作を観終えて、真っ先に思ったのは、こりゃ如何にも「ガクソ」がやりそうなことだなあ、ということだった。／さて警告させていただくが、この映画、女性（特に10代から20代）には絶対にお薦めできない。そう言われると観たくなる人もいるのはわかっているが、悪いことは言わないからやめておいた方がいい。／単に「怖い」だけの映画はたくさんあるが「おぞましい」という感情を喚起する域まで達する作品は、滅多にない。まじめに言うが本作はその滅多にない一本である。人間の知的好奇心がある一線を超えると、どんな地獄が現出するかという思考実験をあますところなく描出した、この作品、くれぐれも若い女性は軽い気持ちで観ないように。大事なことなので二回書きました。
