ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝

博士と助手リターンズ

博士「というわけで、『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国(以下『インディ4』)』以来、二度目の登場である」
助手「前回、博士が『インディ4』より『ハムナプトラ3』の方がマシに違いないって、まだ観てない段階で言い切ったせいで再登場する羽目になったんですよ。で、観てきたワケですが、どうでしたか」
博士「……うーん、まあ五十歩百歩?」
助手「まったくミもフタもない表現ですね」
博士「だいたいレイチェル・ワイズが降板した時点で、ワシ的にはマイナス70点じゃからのう」
助手「どんだけワイズ好きなんですか。でも、ということは『ハムナプトラ3』は30点なのに、それで五十歩百歩なら『インディ4』はいったい何点なんですか」
博士「あれはまあ、25点というところじゃな」
助手「厳しいなあ」
博士「しかもケイト・ブランシェットに女王様キャラが似合っておったおかげで、かろうじて25点じゃからな。彼女が出てなかったら、せいぜい10点じゃ」
助手「観方が凄く歪んでるなあ」
博士「ワシ的には、それだけしょーもなかったということである」
助手「それで『ハムナプトラ3』は、なんで『インディ4』よりプラス5点なんですか」
博士「それはもちろん中盤から終盤にかけての『怪獣大行進』的なアホらしい盛り上げ方を買ってのことじゃ。雪男だの、キングギドラもどきだの、万里の長城の地下から出てくるゾンビ軍団だの変なクリーチャーがたくさん出てきて、リアルなお子様も大きいお友達も大喜びの展開である。
あれは、ワシが思うに、前二作の監督で今回は製作に回ったスティーヴン・ソマーズの意見が、だいぶ反映されたんじゃなかろうか。あの男はとにかく変なクリーチャーをやたらと出せば観客は喜ぶと思っているフシがあるからのう」
助手「そう言えば『ヴァン・ヘルシング』なんか、まさにそんな映画でしたね」
博士「そういう、まさにいい意味での『幼稚さ』がワシの心の琴線に触れたんじゃよ。まあ内容的にはゼロみたいなもんじゃが、退屈はしなかったしな。そして、そういう在り方もまた、映画として絶対に正しいのじゃ。やたらと大袈裟なばかりで退屈極まりない『インディ4』より勝っているポイントはそこなんじゃよ」
助手「それでプラス5点と。あんた、ただの想像上の産物のくせに、やたらと上から目線ですよね」
博士「こんな場末のブログ上なのをいいことに好きなようにでかい口叩いてる、調子こいた管理人の脳内出身じゃからな。ところで、よくよく思い返してみるとレイチェル・ワイズに代わってエヴリンを演じた女優もなかなか良かったな」
助手「ああ、マリア・ベロですね」
博士「なんと言っても『ベロ』という名前が淫猥な想像を誘うのう。是非、彼女自身に『ベロベロベロベロ……』と自分の名前を連呼してほしいもんじゃ。ひひひ」
助手「……あんた、マジおかしいよ。はい終わり終わり」(博士のケツを蹴り上げつつ退場)