ハロウィン

ブギーマンは「童貞のナマハゲ」である!

アメリカ・イリノイ州の田舎町ハドンフィールドに住む少年、マイケル・マイヤーズ(ダエグ・フェアーク)は10月31日のハロウィンの夜、かわいがっていた幼い妹と母(シェリ・ムーン・ゾンビ)を残し、残りの家族を惨殺する。その後、彼は精神病院に収容され、ルーミス博士(マルコム・マクダウェル)の治療を受け続けるが生来の異常な性格は矯正できないままだった。17年後、不気味な長髪の巨漢に成長したマイケル(タイラー・メイン)は突如として精神病院を脱走し、ハドンフィールドへと向かうのだったが……。


ジョン・カーペンターによる名作スプラッタホラーを、ロブ・ゾンビが出血量を大幅に増量してリメイクした作品。ついでにおっぱいも増量されていて嬉しい限りです。/本作ではマイケル・マイヤーズの哀れな少年時代が、かなり時間を割いて描かれる。母親はストリッパーで、飲んだくれでDV気味のオヤジを家に連れ込んでいる。姉ちゃんは自分の部屋で彼氏とH三昧。学校じゃ悪ガキに目をつけられてイジメの標的。こんな典型的ホワイトトラッシュな環境じゃ、一家惨殺(ついでにいじめっ子も惨殺)したくなるほどストレスが溜まっても仕方がないというもの。/また、母ちゃんが「特別サービス」をやっているという噂や、頻繁に男を連れてくる淫乱な姉の影響で、彼の中に強烈に形作られたセックスに対する嫌悪感も殺意に拍車をかけたに違いない。/そして精神病院に収容されて十数年。ひたすら大好きなお面を作り続けていたマイケルはハッと気づいた。お気に入りだった妹も、いまや彼氏とズッコンバッコンしてても当然のお年頃。という訳で「セックスなんか大嫌いな生涯一童貞のオデ様には、そんなことは許せぬわ〜っ、オデの妹ちゃんは処女じゃないとダメ〜ッ」とばかりに力任せの大脱走。「セックスしてる悪い子はいねがー」と、ナマハゲよろしく心の中で叫びながら、タイミング悪く性交中の若い男女をかたっぱしから虐殺虐殺また虐殺。うーん、わかりやすい映画になったなあ、と思ったんだけど解釈まちがってますか。