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変態警備員VS巨乳OL@地下駐車場

クリスマス・イブのニューヨーク。この日を毎年、一人孤独に過ごしてきた、あるオフィスビルの地下駐車場の警備員トム(ウェス・ベントリー)だったが、今年は、ある計画があった。彼が密かに恋いこがれている美人OLのアンジェラ(レイチェル・ニコルズ)とイブの夜を一緒に過ごすのだ。残業が終わって駐車場に下りてきた彼女を、計画通りにクロロホルムで眠らせて、警備員の詰め所に連れ込んだトム。やがて目覚めたアンジェラは「家に帰らせてほしい」と懇願する。そうはいかない。今夜は何が何でも、彼女に自分の想いを理解してもらうのだ。その決意も固いトムは、彼の誠意をわかってもらうために、アンジェラに「プレゼント」を用意していた。エレベーターの中でアンジェラにセクハラ行為を働いたハーパー部長を彼女の目の前で処刑するのだ。そうすれば、彼女はトムに心を許してくれるに違いない……。部長を、はらわたがはみ出る程、車で轢き殺すのに夢中になっているうちに、助手席にいたはずのアンジェラはどこかへ行ってしまった。でもあわてる必要はない。地上への出入り口は全部閉めてあるし、駐車場内の監視カメラで、すぐに彼女を見つけることができるだろう。怖がらないでくれ、僕は君を愛してるだけなんだ! こうして二人の長い夜は始まった……。/という具合に、ストーカー警備員トム君の目線から物語を語ったら、もう少し新味が出たかもしれない。/全体に、なんか既視感バリバリで、ちょっとがっかり。アレクサンドル・アジャが製作にも脚本にも噛んでいるので、それなりに期待していただけに残念だった(セクハラ部長の惨殺シーンやアンジェラがトムの愛犬を殺すシーンあたりにアジャらしいゴア風味が漂いはするのだが)。/ただ、ほぼ全編を下着姿で熱演するレイチェル・ニコルズの巨乳は、かなり良かった(個人的趣味)。