サバイバル・オブ・ザ・デッド

★★☆☆☆
一言で言って「ヘタ」あるいは「雑」。西部劇をやりたかったのはわかるが、そこへの持って行き方が強引すぎる。だいたい西部劇なのに主なアクション場面が全部夜ってどうなの? クライマックスも夜だし、訳わかんない場所でちまちまやってるし、スケール感のなさがハンパない。
軸になっているジジイ二人の対立の構図もあまりに無理がある。あの状況下で、ゾンビを殺すか、生かす(保存する?)かで対立するなんてあり得るか? むしろ宗教上の理由でゾンビを殺すことを拒むグループと、現実的に対処しようとするグループとの対立とすればはるかに納得いった。ていうか、てっきりそういう話だと思っていた。キリスト教原理主義批判すげえ、みたいな。ふたつの勢力が対立している所に、主人公たち(はぐれ州兵の一団)がやってきて均衡が破れ、衝突につながる――というようなスムーズな流れにしてほしかった。