フローズン・リバー

★★★★★
今年の、僕のイチ押し作品。『グラン・トリノ』、『レスラー』に感動しつつも、どこかひっかかっていたのはなぜなのか、この映画ではっきりわかった。遺される者のことを考えずに自分の美学に殉じるなんて、やっぱり醜悪だ。本作の主人公が最後に下す決断を見よ。ガキも友達も見捨てない、これこそ大人のけりのつけ方だ。いまや不屈の魂は女性にこそ宿るのかもしれない。